水底より



水底より

−あとがき−

どもです、かずみです(^_^)/

今回は、幼い頃から私の心を捉えて離さなかった「人魚」がテーマです。
もちろん、ただ人魚と言っても、色々な伝説・伝承を世界のあらゆる地域に見るこ
とが出来るのですが、ここでいう「人魚」とは、アンデルセン童話「人魚の姫」を
元にしています。

「人魚の姫」のあらすじは、特に必要ないでしょう。
それくらいにポピュラーな童話です。


彼女は、今、歩く練習をしています。
愛しい人の傍らに居るためには、生まれ育った海の底と、人魚であることを捨てな
ければなりません。
しかし、それすら彼女には喜び以外の何者でもないようです。
美しい声を失うこと、一足ごとの飛び上がるような痛み、愛しい人に選ばれなけれ
ば死んでしまう運命、それらは皆、人間になって地上に這いあがった後のことなの
です。
彼女は、歩くことに全てを賭けようとしています。


均整の取れた美しい魚の体が裂かれ、彼女の腰から下に、二本の美しい脚が現れた
時、彼女は「女」へと成長するのでしょう。

しかし、彼女の運命とは、生まれ育った場所へ死に帰ることであり、それは彼女が
自ら選ぶ運命なのです。
姉たちが、いくらその身を犠牲にしてくれたとしても、愛しい人の命を絶つことだ
けは出来ないでしょう。

彼女が愛しい人の子供を産むことはないでしょうが、自分よりも愛しい人の幸せを
認めることで、彼女は、女から「ひとりの人間」となり、また、海へ帰ることで、
人間から「母なるもの」へと変貌していくことでしょう。


「なぜ人魚姫は王子さまを殺さないの?」という幼い頃の私の疑問は、年と共に、
疑問ではなくなっていました。
もしかしたら彼女は、生まれた場所へ「死に帰る」のではなく、まさに「生まれ変
わる」気持ちで赴くかも知れません。

                            1997.9.25. かずみ




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